「タイ国チャオプラヤ・デルタを対象として、農業生産基盤としての自然環境、稲作の実態、そして、デルタ開拓史を総合的に明らかにした地域研究の古典的名著。 一見、低平で広大な土地に稲作が卓越する単調な景観と捉えられがちなデルタの農業生産が、実は多様な自然環境にうまく適応した優れたシステムであることを明らかにした。中でも地形が重要であることを示し、デルタの一般的なモデルを提示したことは、その後の東南アジアの農業研究に決定的に重要であった。」柳澤雅之(CSEAS・准教授)

高谷好一著『熱帯デルタの農業発展』

CSEAS クラシックスについて

CSEASクラシックスは、旧東南アジア研究センターの所員による研究成果のうち、無料公開が許された学術書や論文を掲載するページです。

第1段の公開は、2020年6月に惜しまれつつも解散した創文社さんのシリーズ「東南アジア研究叢書」からの5冊です。いずれも古典としての地位を獲得した研究成果ばかりですが、いまや入手が難しい作品もあります。

是非この機会に手にとって、いや、ダウンロードしていただければと思います。新しいと思っていた現象がすでに指摘されていたり、逆に、今とはまったく違う世界が広がっていたりと、いろいろと驚きがあること受け合いです。

なお、ダウンロードは無料なのですが、WEBサイトに掲載するまでいろいろな手間とコストがかかりまして、同叢書シリーズの作品全てを一挙公開というわけにはいきませんでした。これからも随時作業を進めて更新していきますので、引き続きよろしくお願いいたします。

写真:DVD「道は、ひらける――石井米雄と東南アジア研究」(2010年/京都大学)より
   『フォトアルバム 石井米雄とその周縁:大使館』の1枚